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ベロニカの衝撃

ダークロにはバイオハザード コード:ベロニカ(以下ベロニカ)の世界も登場します。
私も特に気に入っている作品のひとつです。そんなことばかり言っている気がしますが本当なのでこればかりはどうしようもないですね(笑)
広がったバイオハザード・ワールドの中でもベロニカは特に異彩を放っていると思います。



兄クリスの消息を追っているうちに、アンブレラにつかまってクレアは絶海の孤島に輸送されます。
脱出を図るクレアは少年ステーィブと出会い、謎のバイオハザードが島で勃発していることを知ります。
こんなふうに仕組まれた狂気と恐怖の物語が幕を上げていきます。


ベロニカの異彩はどこから来るものなのでしょう。


1ファンとして当時を思い出して考えてみると、まずはそのタイトルがインパクトありました。
コード:ベロニカはベロニカ計画という意味なのですが、今までナンバリングで表現されていたシリーズに突如コードネームが記されたタイトルが加わる。それがまた女性名でかんたんに展開を予想できないというところも良かったです。タイトルの意味はゲームの最後まで行かないとわからないのですが、そんなひねりも効いています。ダークロもこれはそうありたいですね。


またその舞台も特徴的でした。
いままでラクーン市を離れたことがなかったバイオハザードですが、その場所が絶海の孤島になり、さらに南極へと移ります。これはそれまでのシリーズに対して、非常にダイナミックな展開です。基本的に一つの世界で話が完結する既存のパターンを大きく壊し、前半と後半でまったく世界が入れ変わります。


そういう意味で既存のバイオに対するアンチテーゼを意識して作られている作品だと思います。


そんな作品をダークロに持ってくるとき、単に持ってくるのではなく、作り手としてそこに意味を加えたいと私は思っています。だからうまくバイオ2とブレンドしたいなと思っていたのですが・・・それは紐解いてみればそんなに難しいことではありませんでした。


ベロニカ自体がもっともダークサイド的なバイオなのですよね。
今までになかった情念・狂気が込められたストーリーをベロニカは持っています。
クレアとスティーブとほのかな恋、そして世界に忘れ去られた場所での死闘、そして崩壊していく家族たち、スティーブの家族、狂気のアシュフォード・ファミリー。
それは年表に載らない物語。


ベロニカがダークロに含まれるのはある意味必然なのです。


■瀬戸康洋プロフィール
大阪府在住。でも大阪弁はあまりしゃべれない。アンブレラ・クロニクルズ、ビートダウン等のディレクターを担当。ホラー映画が好きで、自分の中での忘れられない傑作はフェノミナで、BGMはやはりゴブリンで決まりです。

2009.06.04