スティーブの影
ベロニカと言ったらスティーブでしょ! という方も多いと思います。
クレアが捕らえられていたロックフォート島、そこに同様に捕まっていたのがスティーブです。二人は協力してこのバイオハザードが勃発した島からの脱出を図ります。ベロニカからの新登場人物で、クレアと一緒にこの狂気の世界を戦い抜いていきます。
スティーブの特徴としてまず思いつくのはその若さです。
年齢がクレアより若く弟的な存在であり、髪は赤毛、スラリとした体形、細面な顔立ちはバイオハザードの男性陣の中でもハンサム度で抜きん出ています。
その若さのせいもあってか(?)実際スティーブの女性からの支持は多く、当時相当人気がありました。
不良っぽい性格で登場したのも型破りでした。
この不良っぽいの“ぽい”が非常に重要で、実は彼の本質はピュアでストレートなのですが、それを別の外装でくるんでいるのです。
とにもかくにもクレアとの関係はお姉さまとヤンチャな弟という図式になり、何回もにんまりさせられた覚えがあります。まだ不器用でカッコつけたい盛りであるスティーブと、たくましく、かつ美しいクレアとのコンビは必然的に男女のドラマになります。
偶然にも美しい女性に出会ってしまったスティーブの気持ちは痛いほどとよく分かります。どんな危機的状態だろうと男は女性に反応する生き物です。スティーブの年齢の自意識と欲望のぶつかり合いというのは、誰もが通ってきた(もしくは通る)道であり、青臭いですけどはたから見ていると面白いのですよね。
今回スティーブも重千代にデザインし直してもらいました。
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スティーブも原作のイメージを壊さず、しかし今風のアレンジを加えています。ちょっとワイルドさを増しているのと、細かいことですが囚人としてのリアリティを多少取り入れています。もともとアンブレラのこの施設は何なのだ?という疑問もありますが、今回はある程度囚人が管理されているのが伝わるような設定にしてみました。
スティーブをもう一つ忘れがたいキャラクターにしているのは、彼が背負っている影の部分でしょう。
彼はこの島にいる理由からして、消せない影を背負っています。初めはその影をうまく隠しとおしているのですが、それは次第に明らかになっていきます。
その影は実は彼と両親の関係から生まれてきているものと分かります。
影は光に対し生じ、自分から切り離すことのできないものです。
ダークサイドにふさわしい、影と家族の物語。
スティーブの運命は・・・彼は影から逃れることはできるのでしょうか?
■瀬戸康洋プロフィール
大阪府在住。でも大阪弁はあまりしゃべれない。アンブレラ・クロニクルズ、ビートダウン等のディレクターを担当。ホラー映画が好きで、自分の中での忘れられない傑作はフェノミナで、BGMはやはりゴブリンで決まりです。
2009.06.19

