「ローカライズ奮闘記」とは?!
プランナー:太田紘平 | Main | プロモーション映像公開!
2008.03.21 ( 金 )
How to ローカライズ
ディレクター:江口篤洋
みなさんこんにちは!
突如として太陽が奪われたァァ!!現れたのは暗闇が形を成したような
異形の軍勢ィ!!人々は一方的に殺戮され、響き渡るのは怒声と悲鳴!!
涙の落ちる音は誰にも届かない!!その日世界は闇に蹂躙され、
救いの手をさしのべるべき神々は、遠く天界の奥で深い眠りについていたァ!!
(中略)
だが絶望に支配されたその世界で、微かに響く笛の音ォ!
それは破滅を招く憎しみの旋律か!それとも惜別を告げる哀しみの音色か!!
暗闇に彩られた世界に響く!落日の悲愴曲ゥゥゥ!!!
(千葉茂風)
…というような文章を、毎日考えたり考えなかったりしております、
ディレクターの江口です。
日本語版開発はかつてないほど順調です!
さて、今日からしばらくの間、私も不定期ですがブログをやることになりました。
とはいえ私は料理ぐらいしか趣味のない無味乾燥な男でして、
普通に日記を書いてもつまんないと思いますので、新人の太田を召喚し、
この仕事に関する疑問などをぶつけてもらい、
それにできる限り答えていこうかと思います。
ちなみに太田はほんの1ヶ月ほど前に入社したばかりで、
立場としてはまだユーザーサイドに近いところにいるはずですから、
みなさんが常々疑問に思っているようなことを、
みなさんの代わりにエレガントに訊いてくれることでしょう!
と、軽くプレッシャーを与えつつ…
題して…
太田が訊く!How to ローカライズ!
では太田君!よろしく!
皆様、こんにちは!
プランナーの太田です。召喚されてやってまいりました。
僕自身のブログスペースもいただきましたので、
僕のプロフィールはそちらを見ていただくとして、
ここでは今回からしばらく、午後の眠気と果敢に闘う江口ディレクターに
色々と質問をぶつけていきたいと思います。
では早速、最初の質問です!
はいよ。
そもそも、ローカライズってなんなんですか?
ずいぶん基本的なトコから来たね(笑)。まあでもいい質問だ。
ローカライズというのは、1つのソフトウェアを別の国や地域に輸出する際に、
輸出先の国や地域向けに作り変えること。
解りやすいところでは映画に字幕や吹き替えを入れたり、
英語で書かれた本を日本語に翻訳して、日本の出版基準に則した
判型に作り直したりする作業が近いね。対義語は“直輸入”とかになるかな。
じゃあゲームのローカライズというのは、具体的にどういうことをするんですか?
あまり知られていないけど、ゲームを含めたソフトウェアのローカライズには、
大きく分けて2種類の方法があるんよ。1つは“全部お任せ型”。
ゲームの設計に関わるプログラムや情報 ― ソースコードというんだけど、
これを開発元から全部預かり、こちらで修正する方法。
ウチのやったタイトルだと、古いけど『トゥルークライム』とか
『サイオプス』とかだね。
おお『サイオプス』!あれは隠れた(?)名作ですね。
うん。あれはいいゲームだったね。残念ながら“隠れて”しまったけど(笑)。
んでもう1つは“データ抽出型”。ゲーム内のテキストやデータ部分のみを預かり、
それをこちらで翻訳して開発元に返し、それを組み込んでもらう方法。
最近はほとんどの作品がこっちだね。GTAシリーズもGOWシリーズもそう。
それぞれの方法には、やっぱりメリットデメリットってあるんですか?
もちろんある。
“お任せ型”は、こちらで思った通りにローカライズできる
というのが最大のメリットだけど、それには独特のノウハウと高い開発力が
必要になる。ウチにはそれが揃ってるけど、小さな会社には難しいかもしれない。
“データ抽出型”は逆に少ない開発力で済むというメリットがあるけど、
なかなか思い通りに進められないというのが最大のデメリットだね。
思い通りに進められなかったというのは、具体的には?
なにしろ日本語を組み込む作業をする人達は日本語が解らないから、
画面に表示されているものが正しいかどうか判断できない。
例えば、「日本語の組み込みが完了したよ」って開発から
送られてきたROMを起動してみたら、文字がグチャグチャに
化けてたなんてことも実際にあったぐらいで。
それは大変ですね(笑)
笑い事じゃない(笑)。で、それを直してもらうのも一苦労。
日本語は他の言語に比べるとかなり特殊な部分が多いんだけど、
まずそれを理解してもらうところから始めなきゃいけないし、
それを理解してもらった上で、何がどういけないのかを、
向こうが解るように説明しなきゃいけない。
そして直ったかどうかは、またこちらで判断する必要がある。
そのやりとりに膨大な手間と時間がかかるわけ。
なるほど~。では“全部お任せ型”の方がこちらとしてはやりやすいんですね。
というか僕はローカライズって“全部お任せ型”が普通なのかと思ってました。
おそらくかなり多くの人が同じように考えてるんじゃないかな?
オレもこのチームに入るまではそうだと思ってたし。
本当にそうなんでしょうね。…と、いいところですが、今回はそろそろこの辺で。
次回はなぜ最近は“データ抽出型”が多いのか?という辺りを訊きたいと思います。
了解。ではみなさん、次回をお楽しみに!
2008.03.21 17:00 | コメント (1) | 2.江口ディレクター
コメント
ちょっとお聞きしたいですが、翻訳について、社内でライターによって行われるでしょうか?それともアウトソーシングするですか?
投稿者 : 休みなし | 2008.04.03 12:53



